2023年8月5日猛暑の中、国際理解講座「コスタリカはどんな国?」を開催し、36名の方にご参加いただきました。
軍隊を持たないことで有名なコスタリカ。アメリカ人の観光地として大変好まれる国ですが、われわれ日本人には遠くてあまり馴染みのない国の一つです。

本講座は、JICA協力隊員として現地でご活躍ののち、日本でも現地障がい者自立支援のためコスタリカのコーヒー、チョコレートの輸入販売事業を立ち上げて本業と二足のわらじで活動されている大島愛さんと

コスタリカ大学で経営学を学び、サステナビリティに関するビジネススキルを身に着けるため現在神戸大学の修士課程に留学中のオスカル・グラナドスさんという夢多き若者お二人のお話でした。

お二人には魅力いっぱいのコスタリカの自然や暮らしを写真や動画を交えてご紹介いただき、
休憩では、二人が口をそろえて「どんなお店でもコーヒーが美味しい!」という、コスタリカのコーヒーを味わいながら、かの地に想いを馳せました。

お話やエピソードから自然と共存するエコロジカルで豊かな暮らしを垣間見ることができましたが、コスタリカは世界幸福度ランキングで何度も1位に輝いているだけでなく、地球幸福度ランキングでも見事1位になっています。
コスタリカはエネルギーの98%を再生エネルギーでまかなっているのだそうです。「富める海岸」という意味を持つコスタリカ、似たように海に囲まれた日本とのこの大きな違いはいったいどこから来るのでしょうね?

日本とコスタリカの懸け橋になりたいというお二人のこれからの活動に期待します。
今回参加した中学生からも感想をいただきました!

コスタリカと日本の交流会を通じて 感想

私はこの講座を受けて、文化や伝統の良さは国を越えて伝わり、
また多くの人に伝えていかなければならないと思いました。
私が住んでいる日本で当たり前な事、伝統的な文化は私にとってはとても身近な事ですが、
私たちの先人から受け継がれた文化や伝統も、世界196カ国ある中の一国にすぎません。
私は日本に住んでいるので日本の良さを知っているのは当たり前ですが、他にも195か国もの国があり、
それぞれ生きていく上での知恵が詰まった文化や伝統がたくさんあります。
今回のコスタリカの話を聞いて、それを知らないのはもったいないと思いました。
私が詳しく知らない国だけど、話を聞いていくうちに日本と共通点や真逆なところ、
日本よりも優れていることなどがたくさんあり、「より多くの人にコスタリカについて伝えたい。
逆に日本の事を知らない海外の人にも日本について詳しく伝えていきたい」と思いました。
特にコスタリカについて良いと思ったのは「気にしない」という考え方です。
日本人はなんでも完ぺきにこなそうとして残業をたくさんとったり、逆に完璧でないと
クレームや文句が来てしまうので工場で作っていたものの少しでも形が違ったら出せなかったり、
野菜もきれいな形でないと売れなかったりと、完璧主義に近い考え方なゆえに、
精神的に疲れてしまったりする人がたくさんいます。そんな時、コスタリカの文化である
「気にしない」という考え方を持つことで気が楽になると思います。
このように、一つの文化や考え方にとらわれず、
たくさんの文化を自分の中に取り入れてみることで、生きていく上での視点が増えて、
困った時の選択肢が増えるのではないかなと思いました。

M.O.(中学1年生)